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電気・電子の用語集
電気・電子の用語集
基本用語
電圧
電気を押し出す力。電圧が高いほど、多くの電流が流れる。電気機器を動作させるにはその機器にあった電圧で動作させる必要があり、異なる電圧で動作させると、故障や火災など事故の原因になる。電圧の大きさを表す単位はV(ボルト)で、一般的に記号Eやe、VやVが使用される。乾電池は直流で1.5V、日本の家庭のコンセントは交流で100V、工場の生産機械には200V以上が使用されている。
抵抗
電気の流れにくさ。数値が大きいほど電気が流れにくくなる。抵抗の大きさを表す単位はオームで、一般的に記号Rやrで表す。
電力
電流によって単位時間に成されるエネルギー量。蛍光灯が光を発する、モーターが回転するなど、電気が形を変えて別のエネルギーになるときの力の大きさを表す。電力の大きさを表す単位はW(ワット)が用いられ、「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」の公式で求められる。
直流/交流
「直流」は、常に一定の方向に同じ大きさで流れる電流のこと。乾電池やバッテリーが代表的。略してDCともいう。これに対して、電流の流れる方向と大きさが周期的に変わる電気を「交流」という。コンセントから流れる電気がそれに該当し、東日本では50ヘルツ(1秒間に50回の周期で変化する)、西日本では60ヘルツの交流が用いられている。略してACという。
アナログ回路
連続した入力信号の変化に対して、出力信号の状態も連続的に変化する電気回路。回路が単純で実現が容易な反面、雑音や干渉(波と波とがぶつかり合って、互いに強め合ったり、弱め合ったりする現象)など外部要因に弱い、素子のばらつきの影響を受けやすい、複雑な処理はできないというマイナス面もある。
アノード/カソード
「アノード」は陰イオンの流れ込むほうの電極のこと。電池では陰極、電解槽・真空管では陽極を指し、特に真空管のときは「プレート」という。それに対し、「カソード」は陽イオンの流れ込むほうの電極をいい、電池では陽極、電解槽・真空管では陰極を指す。
エレクトロニクス
電磁気現象やその現象を応用する装置・技術についての学問のこと。英語の「電子(エレクトロン)」から生まれた単語で、電子工学ともいう。実際には、その技術を応用した電子部品や電子回路、電子製品も含めてエレクトロニクスと呼んでいる。コンピュータやオーディオ、携帯電話、テレビなど、電気に関わる製品の大半にエレクトロニクスの技術が用いられている。
コンダクタンス
回路に電圧を加えたときの電流の流れやすさのこと。直流回路では電気抵抗の逆数、交流回路ではインピーダンス(交流に対する抵抗値)の逆数の実数部に等しくなる。コンダクタンスの大きさを表す単位は S(ジーメンス)、またはモー(オームを逆さまにしたもの)で、記号Gで表す。
デジタル回路
連続した入力信号の変化に対して、有限個の出力信号の状態しか認めない電子回路。雑音の影響を受けにくく、精度・信頼性が高い。また信号処理が簡単。
電子機器・部品
コンデンサ
向かい合わせにした二つの電極板の間を真空にするか、間に空気やプラスチックフィルムなどの誘電体をはさんで、大きな静電容量をもたせた蓄電器。電圧をかけると、それぞれの電極に電荷・静電エネルギーが蓄えられ、蓄えられている途中で電流が流れ、蓄えきった状態では流れなくなる。構造や誘電体の種類などにより、さまざまなタイプのものがある。英語圏ではキャパシタと呼ぶ。
端子
電気機器に電線を接続するための電子部品。ターミナルとも呼ばれる。用途により、非常に多くの種類がある。端子の構造は、ねじやラグのほか、エレクトロニクス機器では多数の端子を集めて一つの部品としたものが多く使われ、コネクターと呼ばれる。端子は電流の通路となるので、大きな電流の通る端子は十分な接触面積と締め付ける力がないと過熱する恐れがある。また、湿気や水がかかると漏電する危険性もあるので、注意が必要。
通信ケーブル
電気による通信で、音声、画像、信号などを伝達するケーブル。電話設備、放送設備、その他インターホンなどの通信用として用いられる市内ケーブル、各種通信、映像信号などの搬送用に用いられる同軸ケーブル、そして光ファイバーケーブルに分けられる。光ファイバーケーブルは、高速で伝送容量が大きく、電話回線や海外との通信回線などに用いられており、高度情報化社会においてニーズが高まっている。
半導体
ICカード
クレジットカード大のプラスチック製カードに、薄い半導体集積回路(ICチップ)を埋め込み、情報を記録できるようにしたカード。海外ではスマートカードともいう。ICカードは、クレジットカードや銀行のキャッシュカードなどの磁気カードに比べ、100倍近いデータを記録でき、データの暗号化や書き換えも可能なので、利用範囲が広い。電子マネーやテレホンカード、JR東日本の「Suica」などに応用されている。
発光ダイオード
電流を流すと発光する半導体の一種。赤、緑、黄などの種類があり、最近になって青色ダイオードが実用化され、赤・緑・青の光の三原色が揃った。そのため、これらの組み合わせで白色を含む様々な色の光を作ることができるようになり、フルカラー表示の街頭の大スクリーンや光ディスク装置のヘッドなど、用途が拡大している。また、白熱電球や蛍光灯に代わり環境負荷の低い照明器具として、今後の活用に期待される。
フラッシュメモリ
データの消去・書き込みが自由にでき、電源を切っても内容が消えない半導体メモリの一種。フラッシュメモリをカード型にパッケージしたものは「メモリカード」と呼ばれ、デジタルカメラや携帯音楽プレーヤーなどデジタル機器の記憶媒体として使われている。また、フラッシュメモリのパッケージにUSBコネクタを付けた「USBメモリ」は、フロッピーディスクに代わり、小型で持ち運びに便利な記憶装置として普及している。
RAM
コンピュータのメインメモリ(主記憶装置)に利用される記憶装置。Random Access Memoryの略。パソコンの電源が入っていれば、何度でもデータを書き込んだり読み出したりできるが、電源を切るとデータが消えてしまう。利用者がパソコンを起動してデータの加工を行うとき、必要なものだけをRAMに呼び出して使い、長期的な保存にはハードディスクやフロッピーディスクなどの外部記憶装置が利用される。
ROM
読み出し専用記憶装置。Read Only Memoryの略。一度書き込まれたデータを読み出すだけで、データを書き込むことはできないが、書き換える必要のない情報や、書き換えられては困る情報を記憶させるのに使われる。主にパソコン起動時に必要となるプログラムが収められている。読み出し専用記憶装置としてのROMの他に、CD-ROMやDVD-ROMなどの読み出し専用の記憶媒体のこともROMという。
機関
電気電子学会(IEEE)
アメリカの電気・電子分野における世界最大の学会。1963年にアメリカ電気学会(AIEE)と無線学会(IRE)が合併して発足した。本部はニューヨークにあり、世界150カ国に38万人以上の会員がいる。電子工学を源流とする通信・電子・情報工学とその関連分野を対象として、国際会議を開催したり、論文誌を発行したり、専門委員会を開いて技術標準を定めたりしている。
偉人
トーマス・エジソン(1847-1931)
アメリカの発明家。電話機、蓄音機、白熱電球、映写機、アルカリ電池など数多く発明し、1093件もの特許を取り、「発明王」と呼ばれる。特に1879年の白熱電球の発明が有名で、これにより、照明の世界は石油やガスのランプから電灯の時代へと変わっていった。さらに、電球をつけた家に電気を送るため、1882年、ニューヨークに世界初の発電所を建設した。「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である」の名言を残す。
ベンジャミン・フランクリン(1706-90)
アメリカの科学者・発明家・政治家・文筆家。凧による雷の科学実験が有名で、1752年、雷は電気であることを証明した。さらに1753年、避雷針を発明。その他にも、印刷術、気球、薪ストーブ、遠近両用眼鏡、潜水艇などを発明し、多方面で活躍した。また、独立宣言や憲法の起草に加わるなど、アメリカ独立の功労者でもあったフランクリンの墓には、「この人は天上から稲妻を、暴君から王笏をもぎとった」と刻まれている。
省エネ
グリーン電力
風力、太陽光、バイオマス、水力など、自然エネルギーや再生可能エネルギーを利用して発電された、温室効果ガスや有害ガスといった環境に負荷を与えるガスの排出が少ない電力のこと。また、消費者がグリーン電力を選んで購入するプログラムのことも指す。これはグリーン電力証書を発効し、個人や企業が省エネ・環境対策の一環としてグリーン電力を取り引きできるようにした仕組みで、再生可能エネルギーの普及を支援するとされる。
待機電力
電化製品の未使用時に流れている電流。テレビやビデオデッキ、エアコンなど、リモコンでの電源オン/オフの入力や時計機能、各種データの保持などのために、待機している間も常時電力が消費されている。この待機電力が家庭内の電力消費量の1割を占めるともいわれており、使用しない電気機器のコンセントを完全に抜くことで、不必要な電力消費を抑えることができる。
現象
感電
漏電している電気器具に触れたり、電気製品の誤った使用方法をしたり、落雷にあったりして、電気が本来の道筋ではなく、より電気を通しやすい人体を通ることで、人体に衝撃を与えること。体に流れる電流が弱い時はショックや一時的な痛みだけで済むが、強い電気が流れた場合は火傷、死に至ることもある。感電に合わないためにも、漏電遮断器を取り付ける、機器は湿った場所を避けて設置し、濡れた手で操作しない、など対策が必要。
トラッキング現象
長期間コンセントに差し込んだままのプラグの上にほこりが溜まり、そこに湿気が加わることでプラグの両刃間に電流が流れ、漏電し、最終的に過熱や発火に至る現象。特に冷蔵庫などの大型家電製品の裏側など、普段目の届きにくい場所や、たこ足配線の場所に発生しやすい。プラグを定期的に清掃したり、接点部を密閉し、ほこりの侵入を防ぐトラッキング現象防止用部品を取り付けたりすることが必要。
その他
三種の神器
戦後の日本において、新時代の生活必需品として選ばれた3種類の耐久消費財のこと。時代によって変遷があり、1950年代の高度経済成長期には、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の3種類を指した。1960年代半ばには、カラーテレビ、クーラー、自動車が新三種の神器とされ、それぞれの英語の頭文字をとって「3G」と呼ばれた。近年では、デジタルカメラ、薄型テレビ、DVDレコーダーをデジタル三種の神器と呼んでいる。
シリコンバレー
アメリカ西海岸、サンフランシスコの南のカリフォルニア州サンノゼ地区を中心とした、ハイテク産業のメッカ。コンピュータ産業の象徴として、半導体の主要原料のシリコンに由来する。大手コンピュータメーカー、半導体メーカー、ソフトメーカー、インターネット関連事業、研究機関、さらにスタンフォード大学などが集まっており、アメリカのみならず世界中の情報通信産業の中心地となり、この分野での成功を目指す者が多く集まる。
電気記念日
1878年(明治11)3月25日、東京虎ノ門の工部大学校(現在の東京大学)の大講堂で開催された電信中央局開業式の祝賀パーティーで、日本で初めて公の場で照明用に電灯(アーク灯)が点灯された。この日を記念して、1929年(昭和4)に社団法人電気協会が3月25日を電気記念日と制定し、現在でも毎年全国各地でさまざまな記念行事が開催されている。
電子マネー
貨幣価値をデジタルデータ化したもの。クレジットカードや現金を使わずに、専用のICチップに貨幣価値データを記録し、売店や自動販売機などで支払いに使うICカード型電子マネーと、インターネットなどのネットワークを通じて、オンラインショッピングにて、銀行口座から自分のパソコンに電子マネーを引き出して決済を行うネットワーク型の電子マネー、そのほかプリペード型の電子マネーなどの種類がある。
配線図
電灯、電話、電力、給排水など電気の使用場所や配線・配管などの系統を、建物の平面図や断面図に表した図面。一般に、電気系統を中心としたものを配線系統図という。読み手の図面の理解を目的とし、わかりやすくするため、実際の現場の寸法にこだわらず描かれ、縮尺を無視したり、配線が実際と多少異なったりする場合もある。配線の状態や電気器具には、「日本工業規格」や日本電気協会の「内線規定」で定められたものを使用する。
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